質問者:K.O 投稿日:2021.07.13 記事番号:071321104740000002
一般社団法人に所属し、アフリカの支援活動を実施している団体です。女性グループ支援としてこれまで、女性たちの作った布雑貨を年に数回、イベントで販売し、収益は団体運営・活動費に充てておりました。
収益事業について、いくつか質問があります。
1. 今後、事務所内に設けた販売スペースやECサイトを利用した物販を実施する予定ですが、このような場合、法人税法上の物品販売業となり、収益事業に該当しますでしょうか?
2. 他のNPO法人では、活動内容として雇用創出をあげて製品づくりをし、実際の商品の販売は関連する別法人の株式会社が販売しているようなケースがあります。このような場合、
①考えられる仕組みとしては、NPOが作った商品を株式会社に卸して、株式会社が販売しているのでしょうか?他に考えられる仕組みはありますか?
②NPOと会社を別で運営して物販を行う、メリット・デメリットは何ですか?
③NPOが関連する会社にのみ、商品を卸す場合は、収益事業に該当するのでしょうか?
3. また上記の例のNPOは認定NPOです。例えばこの関連会社が、この認定NPOに寄付をした場合に、それは税額控除の対象となりますか?
回答者:脇坂誠也 投稿日:2021.07.16 記事番号:071621104750000005
脇坂と言います
ご質問、お答えします
1.収益事業に該当すると思います
2.私も直接そのような関与先を知りませんので、詳しいことはわかりませんが、わかる範囲でお答えします
① 私も他に思いつきません。株式会社が直接外部から物を仕入れて販売するのではないのですよね
② NPOから物を仕入れて株式会社が販売している、ということだと、私もメリットはちょっとわかりません。
NPOは活動中心で、物販は株式会社で行うということはあると思います。ただし、その場合には、仕入れは外部から仕入れるというケースが多いと思います。
③ 収益事業になります
3.税額控除は個人が寄付した場合で、法人からの寄付ですので、損金算入枠が拡大される措置になります。
それは受けられると思います。
回答者:musashi 投稿日:2021.07.19 記事番号:071921104760000001
①考えられる仕組みとしては、NPOが作った商品を株式会社に卸して、株式会社が販売しているのでしょうか?他に考えられる仕組みはありますか?
委託販売の仕組み
→売れたら株式会社に手数料を支払う(売主はあくまでのNPO法人)ということもあるかなと思いました。
回答者:K.O 投稿日:2021.07.21 記事番号:072121104770000003
脇坂さま、musashiさま
ご回答いただき、ありがとうございました。
当団体の組織運営にあたり、助成金や委託事業、寄付金等の収入以外のものとして、今後、物販を強化したいと思い、いろいろ調べるうちに、事例にあげた団体のように別法人で収益事業を行う方法があることを知り、どのようなメリットがあるかと思って質問をさせていただきました。
事例の団体は、現地に縫製工場もあり(株式会社のものかもしれませんが)、株式会社は自社店舗とネットショップのほか、全国のデパートでもポップアップショップを設けるなど、手広く事業展開されているように見受けます。
このような運営方法が出来る体力と、法人としてどこに目標を置くかによっては、物販を別で行うというのもありなのかな、と思いましたが、私たちは規模も小さく、物販もどうやって販売していくか、というような状況ですので、現状、現法人で収益事業を行うのが良いかと思いました。
いただいたご意見を参考に、団体内部で収益事業の方法を検討したいと思います。