質問者:東野 投稿日:2024.12.09 記事番号:120924106960000001
任意団体で使っていた以下の備品を、新設したNPO法人で使う場合に
NPO側でどのような会計処理をしたらいいでしょうか。
<すべて法人設立前1年以内に購入した備品>
パソコン 15万円
掃除機 3万円
任意団体は法人設立後、終了する予定です。
回答者:岩永 淸滋 投稿日:2024.12.10 記事番号:121024106970000002
NPO法人が任意団体から寄付を受けたとして処理します。これはご質問のような備品等だけでなく預金なども同じことになります。
科目をどうするかですが、NPO法人側の固定資産管理規定などをどうするかによります。例えば金額10万円以上で耐用年数が1年を超えるものを固定資産とする(法人税法の影響でこのような考えのところが多いですがこれに限りません)としていた場合は、パソコンの方は次のようになります。
(借方)器具備品 150,000 (貸方)受取寄付金 150,000
これは今後減価償却していくことになります。
掃除機の方は固定資産にならないので
(借方)消耗品費 30,000 (貸方)受取寄付金 30,000
とする考え方もありますが、しいて必要ではない気がします。ただ会計とは別個に「消耗備品台帳」などに記録しておくことが望ましいでしょう。
金額ですが今回は1年以内に購入したということなので購入価額そのままを使いました。これが何年もたった中古状態のものであれば中古の評価額になりますし、それがわずかなものであれば何も記帳しないということも考えられます。