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NPO法人の税務

質問内容

Q財務諸表の注記について質問

質問者:ありがとう  投稿日:2022.07.04  記事番号:070422105290000001

当団体は、ありがとうインターナショナルという子どものために活動する団体
(一般財団法人)でして、もし可能でしたら、年次報告書の収支報告書(活動計算書)の部分について以下教えて頂きたくメールしました。

当行の収支報告書(活動計算書)は、海外向けに英語版も作成しております。

当団体の活動のほとんどが海外にある(ジュネーブ、NY,ケニア)での活動となり
経費もこちらの海外事務所のものがほとんどです。東京については、ほぼ人件費のみです。

海外事務所への経費は、すべて東京本社から送っておりますが、
ここ数年は海外事務所の担当者がNYやジュネーブにて他の団体や機関より寄付金を入手してくれております。

収支報告書(活動計算書)での表示している為替レートは、会計処理上、日本の年度末(3月末)時点でのTTM(仲値)でのレートで計算しておりまして、年次報告書にもそのレート説明のみを記載しています。

ただ、細かいところでは、ジュネーブ事務所ではEUROやスイスフランで送金しているときもありますので、そのEUROやスイスフラン明記もの為替レートも収支報告書(活動計算書)には明記したほうが良いのか。という質問です。

他は、以下についても収支報告書(活動計算書)の財務諸表の注記に入れるべきなのか、アドバイス頂けたら幸いです。何卒宜しくお願い致します。

■財務諸表の注記
※海外の団体から寄せられた寄付金は米ドルで受領しました。
※ 東京本社経費は日本円で表示され、1ドル=122.41円で米ドル換算されました。
※4つのグローバル・イニシアティブの経費は、そのほとんどが米ドル建てであった。米ドル以外の通貨建てのものは、年度末である2022年3月31日現在の実勢為替レートで米ドルに換算しています。
※東京本社費用には、子どもたちの教育プログラムなどへの参加支援、および一般管理費が含まれます。

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回答内容

A1

回答者:川崎  投稿日:2022.07.11  記事番号:071122105300000001

「ありがとう」さまへ、NPO法人会計基準協議会「質問掲示板」回答委員の川崎です。
質問掲示板では、「NPO法人会計基準に関する質問ではない場合、NPO税務・認定相談室へ再度質問をお願いしました。」この相談室に質問されたということは、NPO法人会計基準に準拠していないと判断し回答します。
貴団体は規約又は定款等において、どの会計基準に準拠して会計処理することになっているのでしょうか?あるいは、準拠すべき会計基準が明確になっていないこともあります。
そのようなことが、不明な状況で回答することは困難ですが、国税庁の規程に準じて回答したいと思います。
貴団体は「会計処理上、日本の年度末(3月末)時点でのTTM(仲値)でのレートで計算しております。」となっています。
国税庁では、外貨建取引は取引日の円に換算する方法を原則とし、期末にその外貨を保有している場合は、期末時点での円換算を行い、取引時点との差額がある場合は、「為替差益」又は「為替差損」として計上することになります。
ところで、メモ書の1行目から3行目は、円換算をしていないということでしょうか?その場合は、円換算を取引時点及び期末時点で行ってください。
なお、メモ書(注記)方法ですが、1行目から3行目については、削除し、
「外貨建取引は取引日の円に換算する方法とし、期末にその外貨を保有している場合は、期末時点での円換算を行っております。」という表現になると思います。