質問者:とも 投稿日:2015.01.06 記事番号:010615102480000002
2014年の7月にNPO法人となり今年度初めてNPOとして決算します。
青色申告にするのか白色申告でよいのか判断しかねています。
1.単式簿記で青色申告はできるのか
2.白色申告でも損しないのか
青色申告を考えていましたが、複式簿記ができるものがおらず、今事情があり、外部にも頼めない状況です(できれば頼みたいのですが)。
NPO法人の相談会で、NPOの会計は単式簿記でもいいと別のスタッフがきいたようなのですが、そうすると青色申告はできないのではないか?と。
そうすると控除や赤字の繰り越しが出来ないので損なのではないか?と思いました。回答した人物に直接きけばよいことですが、その人物が特定できず、申し訳ありませんが、こちらで質問させていただきます。
回答者:脇坂誠也 投稿日:2015.01.19 記事番号:011915102510000001
税理士の脇坂と言います。
質問者さんのおっしゃる「単式簿記」が何を意味するのか、はかりかねますが、大きく分ければ、以下の2つの問題があります。
①現金主義か発生主義か(つまり、未収金や未払金などを計上するか)
②総勘定元帳(日付順に並べられた、各勘定科目ごとの明細)があるかどうか
このうち、①については、法人税では、現金主義は認められていませんので、法人税の申告が必要ということであれば、発生主義にすべきとしか言いようがありません(NPO法は現在収支計算を認めていますが、法人税法では認められていないので、法人税の申告をする場合には発生主義になります)。
一方で、②については、総勘定元帳に相当する帳簿がないような場合には、白色申告ということになるかと思います。
NPO法人会計基準に対応するソフトがいくつかありますので、それらのソフトをうまく使って記帳すれば青色申告の要件を満たすのではないか、と思います。
http://www.npokaikeikijun.jp/software_for_small_npo/
よろしくお願いします。